Share

第32話 覚悟

Penulis: アイさん
last update Terakhir Diperbarui: 2026-01-14 23:41:45

3人は悪魔となったカレンを見て同時に「レミールはどうなったのか?」とふと疑問に思った。

「おい、獄魔7将のアスモディウス!カレンを悪魔にしたって事はレミールの人達はどうしたんだ?ゼロスは?あそこにはゼロスが居た筈だ!」

「ゼロス?…ああ、あのイケオジの人ね!確かにまあまあ強かったわね。けど呆気なかったわ。私が相手したからすぐ死んじゃったぁ。顔は良くても、弱い男は萎えちゃうなぁ。」

「まさか、レミールの人達は…」

「知りたい?教えてあげるわ。ええ、そうよ!レミールはあんた達が居なくなった後、国民の殆どを悪魔に変えてやったわ!そしてイフリークの騎士団の奴らも、全員殺したわ!」

カイル達はここで初めてレミールで悪魔の襲撃があった事を知った。

いや、目の前のカレンを見れば大体の事は察しが付いていた。

レミールに何かあったんだと。

「あれぇ、怒ってるの?でも君は仕方ないよね?あの時君はレミールを出たばかりだったし。」

「…ちょっと待って。何であんたがあの日カイルがレミールを出たって知ってる訳?」

アスモディウスの不用意な発言に疑問を感じたエミル。

「…ウザ。変なとこで勘付くなよ。」

それが鬱陶しく感じたのかアスモディウスは小さめの声で呟いた。

「…ひょっとすると、あんたはカイルがレミールを出た事を何かしらの手段を使って知った。どんな手段かは分からないけど、カイルとの戦いを避けていた事は間違いないわね。」

「…何が言いたいの?」

エミルの発言に睨むアスモディウス。

しかし、それに対してエミルも睨み返しながら。

「そのままの意味よ。あんたはカイルにビビって避けて、機会を見計らっただけのチキンって言ってんだよ!獄魔7将の癖に雑魚みたいな事するんだな!って思っただけだよ!」

指を刺しながら言い放つエミルは怒りながらも精一杯アスモディウスの事を馬鹿にした。

本当はカレンの事で悲しい気持ちで一杯だったが、今はそれ以上に目の前のこの悪魔の存在が耐えられず怒りが溢れ出してきた。

少しでもこの悪魔の自尊心を傷つけてやりたい。自分達が受けた傷をこの悪魔にも与えてやりたい。

その想いをぶつけられたアスモディウスはチキンや雑魚と言われた事に相当腹が立ったのか、怒った時に出来る顔のヒビ割れが肩や首筋にも見られた。

「誰が…雑魚ですって…人間風情が、調子に乗るんじゃ…」

「あなたが私達に何か言われて怒
Lanjutkan membaca buku ini secara gratis
Pindai kode untuk mengunduh Aplikasi
Bab Terkunci

Bab terbaru

  • 悪魔祓い(デビルブレイカー)   第34話 竜の遺跡②

    時は遡る事3日前。この日はカイル、エミル、ミーナが東の大国に到着したばかりの日であった。しかし、ここは北の大国と東の大国よりも更に北東部の奥にある場所。そこは一般の人が立ち入ると必ず道に迷うとされる竜爪の錯林(りゅうそうのさくりん)]と呼ばれる森林があった。その森林の中にある地面は深い裂け目や溝が幾筋も走り、獣道や細い道がそれに沿って複雑に分岐している。道はまるで生き物のように折れ曲がり、進んだはずの者を同じ場所へ戻し、方角の感覚を狂わせる。異常な磁場がコンパスの指針も狂わせる為、人の五感や魔力の流れを読めない人が立ち入れば一瞬で迷路へと変わる場所。この森林の中に1人の男が歩いていた。彼の名前は紅の悪魔祓い(デビルブレイカー)グレン。彼はレミールでミーナ達と合流したのだが、そこの国民に国を守る様に提案される。しかし、それを拒否したグレンは国民に危害を加えられた挙句、抵抗すると悪魔と言われて非難された。そしてグレンは自分のせいでミーナに危害が加わると考え、自ら1人になる道を選んだのだ。では何故彼が今この森林に居るのか?(おい、いい加減にしろ!いつまで歩き続けるつもりだ?もうかれこれ3日は歩いてるぞ?)グレンの中に居る悪魔、リフェル。本名強欲のマモンが話し掛ける。グレンはこの竜爪の錯林(りゅうそうのさくりん)に立ち入ってからかれこれ3日は経っていたのだ。「……この森、まるで生きてるみたいに場所が変化してる。ずっと同じところをグルグル回らされているみたいだ。」木々に囲まれて複雑に分岐した細い道を辿っていくも、いつの間にか元来た道に戻っている。更に元来た道をよく確認すると木々の形や生え方、地面の裂け目の形が少し違っていた。(何回この道来るんだよ!もう100回くらいこの光景見てるぞ!)「……いや、違う。よく見てみろ。この地面と木の並び方。少し違って見えないか?」(は?そんなもん覚えてる訳ないだろ!)「最初来た時はこの地面の裂け目は3本だった。だが今は2本。木も1本1本捻れてたのが真っ直ぐになってる。」(…長い事同じ光景を見て疲れてんのか?…いや、待てよ…グレン、何が言いたい?)何かに気付いたリフェルはグレンの考えを聞く事にした。「多分だが俺達が前に進めば進む程、木や道の形が変化して最初来た時と同じ光景を見せられる。けど、地面

  • 悪魔祓い(デビルブレイカー)   第34話 竜の遺跡

    悪魔に襲撃されたクレーアタウン。 アスモディウス達との戦闘により、平和だった町の殆どの建物は半壊している。 今すぐ普通の生活に戻れそうには無かった。 ゴウシが東の大国ノームに救助を要請したお陰で、大型のバスの様な魔力式四輪駆動車が到着。 その中から現れたのはノームの救護隊員達であった。 救護隊員達は生き残ったクレーアタウンの人達を誘導し、自分たちが乗ってきた四輪駆動車の中に乗せていく。 クレーアタウンが復興するまでは東の大国が責任を持って町の人達を守るつもりだった。 アガレフという父親を失ったミーナと、母親のリーナ。 リーナはまだ立ち直れず座りながら俯いていた。 無理もない。17年間、愛して待ち続けた夫が目の前で跡形もなく消えたのだ。 簡単に立ち直れる筈が無い。 そんなリーナの側にミーナはつき、一緒に横に座っていた。 一方カイルはエミルの隣に立ち、目の前にはライク、ニケル、フィナが順に並んで2人と対面していた。 「改めてお久しぶりね、カイル君。」 フィナはカイルを見て挨拶した。 さっきはミーナの父親の件もあり、互いにそれどころでは無く再会の挨拶をする間が無かった。 「まさか、フィナさんが2人と一緒に居たなんて知りませんでした。」 カイルはシルフで別れた筈のフィナが、月の民である元盗賊のライクとニケル。2人と行動を共にしてる事に驚いていた。 するとフィナはエミルの方に視線を移す。 「あなたがライクとニケルが言ってたエミルさんね。私はフィナ・プロミネンス。宜しくね。」 「こちらこそです。エミル・ウォーマリンと言います。……ライクとニケルも、久しぶりね。」 少しよそよそしく2人に言うエミル。 一応、ティラーデザートでエミルはライク達に「裏切り者扱い」されて離れる事になった。 当然エミルも言われて当然だと思っている。 カイルと戦ってくれた時は必死だった事もあって、あまり気にしていなかった。 しかし今になって冷静になると、どんな顔をして2人を見れば良いのかエミルは分からなかった。 そんなエミルの悩みを掻き消すかのように2人は笑いながら。 「エミルも、元気そうで何よりだよ。」 「けっ!何辛気くせー顔してんだよ!」 ニケルは笑顔でそう言うと隣のライクは頭に手を組みな

  • 悪魔祓い(デビルブレイカー)   第33話 不変の愛③

    場面は変わりミーナに会わせて欲しいと訴えるリーナを抱えながら、フィナはライク達の後を追っていた。フィナの"陽"の力は短距離で時間をコントロールして戦うのに向いている為、ライク達に比べると遠くへ移動するのはそれ程速くは無かった。それでもフィナの足は早く、時間のコントロールによってミーナ達とは10kmほど離れていたが5分くらいで近くの地点まで辿り着いていた。「リーナさん!もうすぐですからね!」「ありがとうございます!」フィナが走っていると、少し離れた場所で巨大な光の爆発が起こったのが見えた。「あの爆発は一体…」「…ミーナ。」その時は丁度、アスモディウスに魔力操作"極"の力によって光の爆発を起こした時だった。目の前で起きた光の爆発を見たフィナとリーナ。リーナはフィナの背中に抱えられたままミーナの無事を祈り、そのまま彼女達の戦場へと近づいていく。バタッ。ミーナはうつ伏せのまま地面に倒れ、持っていた刀が右手から離れる。刀の刀身が地面に当たると、当たった部分から刀身がバラバラに崩れていった。魔力操作"極"で刀に膨大な魔力を込めた事で、刀に大きな負担が掛かっていたからだ。ミーナのその姿を見たアスモディウスは先程まで息を切らして焦っていたが、この光景を見るや急にニヤケ始めた。「ミーナァァァ!!!」「ミーナちゃん!」エミルとカイルは走りながら倒れたミーナの方へと走る。しかし、魔力も使い果たし体力の限界だったエミルは早く走れない。「クソ!俺も身体が痛くて動けねぇ!」「まずい!あのままじゃ、あの子が殺されてしまう!」ライクとニケルも同様、雷神と風神の反動とカイルから受けたダメージにより今は動ける状態では無い。辛うじて生きながらえたアスモディウスがミーナの1番近くに居た事で、ミーナは絶対絶命のピンチに陥っていた。「…あれぇ?もしかして、動けない感じ?私、ヤバいと思ったけど。」するとアスモディウスは指をパチンと鳴らした。死者蘇生で蘇った死者達を操る合図だ。ミーナの消滅の光はアスモディウスのみを対象にしていた為、死者達はそのまま残っていた。「勝負では私に勝ってたのに、なんとまあ……残念だったね!小娘がぁ!戦場で気絶する方が悪いんだよ!恨むなら、自分の間抜けさを恨みなさい!」「おい、役立たずの屍(しかばね)共!この小娘をグチャグチャにし

  • 悪魔祓い(デビルブレイカー)   第33話 不変の愛②

    するとベルゼバブが出てきた方とは逆の奥の方から別の足音が聞こえてくる。あの時は魔法が使えなかったから分からなかったけど、ただならぬ魔力を感じる。しかし、悪魔の様な不気味な魔力では無い。温かみのある優しい光の様な魔力。その魔力を持った人…人では無いが、ミーナとベルゼバブが居る方へ歩いてきた。「久しいのう。ミーナ。」その姿は以前ミーナと精神世界で対面した時に見せた、ミーナと全く同じ姿の状態のエル(ミカエル)が暗闇から現れた。「あなたはエル…」「な、何で!?何で君が居るの?大天使・ミカエル!」ベルゼバブはミーナの姿をしたミカエルを見て驚きを隠せなかった。普段無邪気に相手を挑発したりするベルゼバブが焦りを感じている。悪魔にとって天使という存在は、嫌悪を抱くと同時に恐怖の対象でもあった。ベルゼバブに視線を移すミカエル。「そなたはベルゼバブ。妾はこのミーナと共存してるのじゃ。…この姿じゃ、ややこしいな。」そう言うとミーナの姿をしたミカエルは変化していく。そしてミカエルは姿を見せた。白銀の長い髪を風に揺らし、透き通る青い瞳で静かに微笑む天使の翼の女性。白を基調とした和の装いには淡い金の煌めきが散り、腰紐と房飾りが上品に揺れる。大きな白い翼を広げたその姿は、神域の気配そのものだった。「それが本当のエルの姿…本当に天使みたいだ…」ミーナは天使の姿のミカエルに驚いていたが、その神々しい姿に見惚れいた。「天使みたいでは無い。妾は天使なのじゃ。」ニコリと微笑みながらミカエルは言った。柔らかいその表情と立ち姿はその名の通り天使と呼ぶに相応しく、一つ一つの言葉や所作が周囲をまるで温かく包み込むかの様である。その温もりは暗闇の精神世界が天国の様に思える程だ。「大天使がミーナの中に居たなんて…まさかとは思うけど、君の力を彼女に貸し与えてたりしないよね?」「妾の"恩恵"の力か?ええ、そうじゃ。妾の力を与えた事でミーナは力を使えるぞ。」何てこった…と言わんばかりの顔をしながらベルゼバブは手を頭に抱えた。何故ベルゼバブが頭を抱えてるのか分からないミーナ。「え、何か不都合な事でもあるの?」「不都合といえば、不都合かな…天使は僕達悪魔の魔力を凌駕するからね。何も対策しなければ、悪魔は天使によって一瞬で消されてしまう。」ベルゼバブの言う通り、一度

  • 悪魔祓い(デビルブレイカー)   第33話 不変の愛

    ミーナ達3人が戦っていたその頃。東の大国で元八握剣(やつかのつるぎ)であったギンジはミーナの母であるリーナを連れながら、他にも生き残ってるであろうクレーアタウンの市民を探していた。生き残っていた市民は結構居た為、全員助けに来てくれたギンジの後ろをゾロゾロと歩いて着いて行く。そんな中で思わぬ人物に出会った。その人はギンジにとってあまり会いたく無い人物。「ギンジ!お前、こっちに来てたのか!?」の太く低い声の主である彼の名前はゴウシ。八握剣(やつかのつるぎ)の土刃(どじん)と呼ばれる男である。見た目年齢が30代後半は過ぎてるであろうゴウシは、ベリーショートの茶髪に整えられた茶髭。八握剣のバンジョウやスイゲツと同じ侍の様な服装をしているが、体型はガタイが良いと言うよりも巨漢に近かった。丸太の様に太い腕に、武器は刀では無く斧を背中に担いでいた。「ゴウシ…そういえばスイゲツの奴が言ってたな。」ギンジはゴウシの事を嫌そうな目で見ながら東の大国ノームでスイゲツが言っていた事を思い出した。「はい!先程八握剣の土刃、ゴウシ様から連絡がありまして。最近東の近隣の国が悪魔に襲撃されているとの事です!」スイゲツがあの道場で報告した内容の発信源は確かゴウシであった。市民を助ける為の人手が足りない現状ではとても頼りになる存在であるが、国を出るつもりのギンジにとっては不都合でしか無かった。どうせこいつも八握剣(やつかのつるぎ)に戻れって言うに違いない。「お前が居てくれて良かった!ギンジ、俺もこの町の人達を助けたい!だから協力させてくれ!」しかし、ゴウシから出てきた発言はギンジの予想とは違っていた。「何だ、俺の事を引き留めようとしないのか?」「いや、今はそんな場合ではないだろう?そりゃ、お前には戻ってきて欲しいが、それよりも先に今はやるべき事があるだろ。」ゴウシは八握剣の中でも正義感が人一倍強く、真っ直ぐな性格であった。その正義感に加えて人々の為に今自分に何が出来るのか、常に考えて行動出来る人である。しかし、不可解な事が一つあった。「確かゴウシが居る場所はここよりも数km離れていた場所だ。どうやってここまで来た?」高速移動や転移魔法を使えないゴウシには一瞬でここまで来る移動手段が無かった筈だ。ーーどうやってここまで来た?こいつはこの町には居ないと思

  • 悪魔祓い(デビルブレイカー)   第32話 覚悟②

    その頃。エミルとミーナはアスモディウス、操られた死者。そして悪魔となって現れたカレンを相手にしていた。すると遠くで砂の巨人兵が崩れていくのが見えるのが見えた。「え?あの悪魔祓いやられちゃったの?ちょっと待って、全然使えなかったじゃん!最悪!」一瞬でやられた悪魔祓いのアクィールスに対してキレるアスモディウス。「ー広がる水龍の陣。陣に入りし者を切り刻まんとする!」すると今度はエミルが水色の魔法陣を直径100mの広さに展開した。その陣に入っている敵と入ろうとしている敵に対して水の刃が飛び交った。水の刃は多数の死者の肉体を切り刻み、戦闘不能になる程のダメージを与える。しかし、この魔法では魔力の無い有象無象の死者は倒せても、アスモディウスやカレンなど強者には最も容易く対処されてしまう。水の刃を回避したアスモディウスは指を全て鋭い剣に変え、エミルに向かってきた。「死者達で無駄な体力を使いたく無いのでしょ?でも残念!そうはさせないわ!」アスモディウスは剣に変えた指5本をエミルに向けて振り下ろし、それをエミルは剣で全て受けきった。しかし、今のアスモディウスは沢山の魂を取り込んでいる為か肉体的な力も強くなっており受けたエミルの剣を徐々に押していく。「…ぐっ!」「ウフフ。まだ左手の指も、残ってるんですけどね!」そしてアスモディウスは空の手となった左指の剣をエミルに向けて振るった。それに対してエミルは自分の身体を水に変換させ、アスモディウスの左手の剣を受け流してからその隙にアスモディウスと距離を取った。「へぇ、まるでレヴィアみたいに身体を水に変える事が出来るのね。でも、その魔法。人間じゃ何度も使えないよね?」嫉妬のレヴィアタンもエミルと同様、自分の身体を水質変化させる事が可能。しかし、この身体を水に変換させる魔法は多大な魔力を身体に対して一気に使う為、人間の身体には負担が大き過ぎる。レヴィアタンは悪魔である為連続して使用出来たが、人間であるエミルは長時間の持続と連続しての使用は命に関わる為出来ないのだ。「ハァ…ハァ…ハァ…」「ウフフ、いつまで続くのかしらね、あなた達の抵抗。既に向こうではヤバそうな雰囲気だけど、大丈夫そ?」アスモディウスが指す場所ではミーナとカレンが戦闘を繰り広げていたが、どうやらミーナの方が押されている様子であった。ミー

Bab Lainnya
Jelajahi dan baca novel bagus secara gratis
Akses gratis ke berbagai novel bagus di aplikasi GoodNovel. Unduh buku yang kamu suka dan baca di mana saja & kapan saja.
Baca buku gratis di Aplikasi
Pindai kode untuk membaca di Aplikasi
DMCA.com Protection Status